コラムNo.22 「チーム力はすべてを超越するのか」

ロンドンオリンピックを間近に控え、続々と代表が決まっている。
男子バレーボールチームは残念ながらオリンピック出場はなしえなかった。
女子の最終予選から引き続き男子の試合もTVであるが観戦していた。
予選前からTVでは選手の紹介やチームの状況等特番のような形で放送していたため多くの方がどのような状態で予選を迎えるのかを知っておられたのではないだろうか。
怪我から復活してきたエース清水選手や代表最後の覚悟で迎えるキャプテン宇佐美選手などのインタビューからチームのまとまりや選手全員の並々ならぬ意気込みが伝わってきてこちらも期待は膨らむ一方だった。
結果は予選敗退。TVを通してみている我々にもチーム一丸となって戦っていることは伝わってきたし、あそこでこうしておけば・・・
というような場面もなかったように思う。
世界で戦うということはそういうことなのだろう。
一生懸命やっているからとか、チームが一丸となっているからというだけでは通用しない。
本当にチームに貢献するためには一人一人の力量を高めることが必要なのだ。
クーベルタン男爵の「参加することに意義がある」はあまりにも有名な言葉ではあるが(本当は教会のミサで言われた言葉をクーベルタン男爵が取り上げた)参加する前に「そのレベルに達しないものは参加できない」ことを心に刻みつける必要がありそうだ。
チームに貢献することの第一歩は自分の力量を高めること抜きには語れないようだ。
4年に一度のスポーツの祭典で生まれる多くのドラマを楽しみたい。
【文責 鴨井 啓】

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