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コミュニケーションの達人の特徴

創業守成メンター・チーミングリーダー・研修

2026.2.3

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成果を創る人の特徴

私は1990年から学習テーマは異なりますが、いくつかの公開講座を担当してきました。公開講座なので参加者の属性は多様です。専門職、企業のオーナー、管理職、技術職、営業職、学生、専業主婦、失業中の人、仕事を引退した人などが全国各地から講座に参加していただきました。日本の縮図を見ているようでした。


そして私がリードする講座の中で自分の本質的な価値に気づき、本来の自分が望むビジョンを発見し、その実現に向かって現実世界で責任ある行動を取っていくというプロセスを支援していました。目覚ましい成果を周囲が驚くような勢いでつくっていくリーダーもいれば、気持ちはあるのになかなか成果に結びつかない人もいました。家庭や職場などの現実世界でちょっとした障害に遭うと心にブレーキがかかり、動きが取れなくなる人もいました。


限られた期限の中で自分にとって望ましい成果を創る人の特徴は社会的な地位や肩書きとは関係がないことも分かりました。その最大の特徴は「コミュニケーション」にありました。


4種類のコミュニケーション能力

私は1990年から公開講座の全受講生を個別にコーチング、ときにはセラピーを含めた個人セッションをしてきました。講座の数か月という期間中に2回の個人セッションをすることで彼らの成長と望ましい成果を創る支援をしてきました。そうしているうちに気づいたことは、「成果を創る人はコミュニケーションが効果的だ」ということでした。


立て板に水のように話すということではありません。コミュニケーションがうまい、というよりも効果的なのです。望ましい成果に結びつくことが大切なのです。具体的には4種類のコミュニケーションに分けられます。


第一に、スピーチです。プレゼンテーションと言っても構いません。パワーポイントの巧みさではありません。スピーチの力です。人前で自分の体験や伝えたいことを分かち合う力です。人は皆、自分だけの観念や価値観、判断基準、好き嫌いのフィルターを持っています。それを突破して相手に届ける伝達力です。


第二に、一対一の対話の力です。その最たるものはコーチングでしょう。正直な会話が可能になるような関係性を構築し、しっかりと相手の真意まで理解するような傾聴姿勢を取り、手前勝手な助言などせずに、意味のある問いかけをすることを通して、相手に気づきをもたらすような技術を持っていることです。


第三に、会議をリードする能力です。多くの組織で会議を進行する人が会議の主役のようにふるまいます。しかし会議の主役はメンバーなのです。メンバーに自発的に参加してもらい、様々な視点の意見を公平に議論して結論に導くファシリテーションによって、メンバーは主体性を発揮して決定事項に実行責任をもつようになります。メンバーが成長するような会議の場を作るリーダーの在り方と技術が必要です。


第四に、セルフコミュニケーションの能力を上げます。つまり心の中で行う自分自身との対話です。私たちは心の中で独り言をつぶやいています。その独り言が脳に指示として伝達されて、自分自身の心の状態に影響を与えます。つまり、否定的な独り言をつぶやく癖のある人は日常的に不機嫌で、成果を創らない言い訳を探し、チャンスを逃しがちになります。逆に肯定的な側面に焦点を当てた独り言をつぶやく人は成果を創る理由に意識が向きます。セルフコミュニケーションの最たるものは「セルフコーチング」です。自分の内側に高い意識のコーチを育て、現実世界にいる自分を叱咤激励するのではなく、問いかけることで答えを引きだすのです。


コミュニケーションの達人の特徴

4つの種類に分けたコミュニケーションですが、すべて学ぶことのできるものです。


私の専門分野のひとつである「神経言語プログラミング」では、コミュニケーションの達人の特徴として3つを教えます。


コミュニケーションの達人の特徴のひとつ目は、行き先が明確であること。最終的に何を作りたいのか、どのような関係を作りたいのかという意図が明らかであるというのです。


コミュニケーションの達人の特徴の二つ目は、自分の中に起きていることと相手の中に起きていることへの洞察が働いていること。要するに、言語と非言語のコミュニケーションで表出している些細な情報に敏感であることです。自分が意図している方向に向かっているのかどうかに気づきを持たなければいけません。


そしてコミュニケーションの達人の特徴の三つ目ですが、柔軟であることをあげています。自分と相手との関係の中に生じている一致感や不一致感などに気づいても、修正する技術がなければそのまま進行してしまいます。柔軟性を持つためには多くの選択肢を持っている必要があります。


まとめ

コミュニケーションの達人に近づくための技術はすべて学習可能なものです。知らなければ使うことができません。


私が現した書籍に「プロフェッショナル・コーチの道具箱」(PHP研究所刊)がありますが、コーチングをするのであれば、せめて基本的な技術を学び、大工さんのように自分の道具箱に収めましょうという内容の本です。


コミュニケーションに限らず、自分が望む成果を生み出すために必要なことは、成果を創るための多くの道具を持つこと。そしてその中から適切な道具を選ぶ力。そうして選んだ道具を適切に使う力が必要です。人生は学習の旅です。お互いに学び続けましょう。


筆者

田近 秀敏

田近 秀敏 筆者プロフィール
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