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相談相手はAIが主流に?

その他(プロジェクト・書評など)

2025.9.29

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皆さんは日常生活、業務の中でどのようにAIを活用なさっているでしょうか。

AIを活用することで、効率的に物事を進めることが可能になり便利だなと実感してらっしゃる人が多いことと思います。反面、最近その弊害としてAIへ依存する人が出てきていると報道されていました。依存への入り口は「AIへの悩み相談」だそうです。

そして、AIとのやり取りをしていたら、夜中まで続いてしまう人も増加し、長時間の相談が続くことで社会からの孤立を生む可能性があると専門家が解説をしていました。私たちが物事を考える際のパートナーとしてAIを用いるのではなく、AIに心を持っていかれる、乗っ取られるに近づいている状態がそこまでやってきているのではと恐ろしさを感じました。

依存を生み出す裏側にあるもの

それでは、依存を創り出す裏側には何があるのでしょうか。


報道によると「耳障り良い回答が返ってくる」ことが挙げられていました。確かに最近のAIは質問者を承認してくます。承認されることで自分自身の思い・考えが間違っていないと、自分にとって都合の良い解釈を生み出す危険性があるなと私自身も感じていました。さらに、特に否定的な部分に触れたくない時にはAIとのやり取りは私たちにとって心地よいものであることも推察できます。


なぜ人ではなくAIに相談するのか

では、そもそもどうして人ではなくAIに相談するのでしょうか。AIなら相談しやすいとう心理は想像できますが、その背景には何があるのでしょうか。


報道ではその点には触れられていませんでしたが、私はプライベートと仕事を以前よりははっきりと線引きしていることによる上司、先輩との距離感の変化と、昨今SNSでの発信が予期せぬ炎上に繋がることを見聞きしているだけに、職場でも本音を出すことは危険であると感じる心理、相談者が自分のことをどのように受け止められるのかということや、否定されることの恐ろしさを対話の前に想像してしまっている人が増えているのではないかと考えます。


上司・先輩が果たすべき役割

そこから考えると、最初の相談はAIでもよいけれど、本質的なことは職場の人と話したいと部下や後輩が思うために、上司、先輩として相談にのる場合には、まずは距離感を縮める意識と、相手の中に存在する不安や恐れという心理があることも理解をしておくことが今まで以上に重要になってきています。


そのうえで、上司、先輩といえども自分自身のことを誤解されるのは恐ろしいことであることに変わりはないけれど、自分がオープンになった分しか、他者はオープンにならないという当たり前を今一度思い返しておくことも必要でしょう。


加えて、難しいけれど、素直な心で目の前の人のあるがままに受け止めることはが、関係性を構築していくには必須であるのだと今回の報道から気づかされました。AIは手軽だけど、この人と話すと気づきのレベルに違いがあるぞと思わせる上司、先輩になっていくことが、私たちがAIに勝る一つの方法であり、今の時代を生きる私たちが武器として持つべきスキルでもあるのでしょう。


筆者

國弘 隆子

國弘 隆子 筆者プロフィール
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