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あなたの仕事は誰の役に立っていますか?

その他(プロジェクト・書評など)

2026.7.2

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私は仕事柄、さまざまな企業を訪問します。
経営陣だけでなく、管理職や現場の皆さんともお話をします。
そのとき、よくこんな質問をします。

「あなたの仕事は、お客様にどのように役立っていますか?」

すると、多くの場合、その場に静けさが生まれます。
考え込む人。 言葉を探す人。 少し困った表情になる人。
驚くことに、多くの人たちが、自分の仕事がお客様にどのように役立っているかをすぐには言葉にできません。
しかし、もっと驚くのは、そのことに気づかなくても仕事ができてしまうことです。

では、もう一つ質問です。
あなたの仕事は、誰の役にも立っていないのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。

この世の中に、誰の役にも立っていない仕事はほとんどありません。
あなたの会社の商品やサービスに、お金を払ってくださる人がいます。
人は、価値を感じるものにしかお金を払いません。

つまり、あなたの仕事は、必ず誰かの役に立っているのです。
にもかかわらず、その役立ちを言葉にできる人は多くありません。
なぜなのでしょうか。

仕事ではなく「価値」に目を向ける

私は、多くの人たちが「仕事そのもの」に意識を向け、「仕事が生み出している価値」に意識を向けていないからではないかと思うのです。

私自身もそうでした。

営業として売上をつくること。

会議資料を期日までに仕上げること。

計画通りに進んでいるかを確認すること。

メンバーの進捗を管理すること。

それらをやることが仕事でした。

それらが、誰にどのように役立っているのかを深く考えたことはありませんでした。

そのことを考える以上に、どうやって仕事を進めるか、どうやって数字をつくるかに意識が向いていました。

なぜなら、それが自分の仕事だと思っていたからです。

見方を変えると、会社から求められていることをやり遂げることが仕事だと思っていたのです。

今振り返ると、私は仕事をしていたというより、言われたことを一生懸命こなしていたというほうが適切かもしれません。

ある時、気づいたのです。

仕事とは、作業を終わらせることではなく、誰かの役に立つことなのだと。

例えば私は、自宅で映画を観ながらビールやワインを飲む時間が好きです。

仕事の合間に飲む緑茶にはホッとさせられます。

レストランで家族や仲間と過ごす時間を大切に感じています。

私たちは商品やサービスを買っているようでいて、本当はその先にある体験や幸せにお金を払っています。

企業も同じです。

商品やサービスを提供しているようでいて、本当はお客様の人生や仕事に価値を届けています。


お客様の役に立つことが仕事の本質

だとしたら、私たちの仕事とは何でしょうか。

売上をつくることでしょうか。

指示されたことをやり遂げることでしょうか。

もちろん、それらも大切です。

しかし、それらは目的ではありません。

最も重要なことは、お客様の役に立つことです。

そして、お客様の役に立つとは、お客様の言う通りにすることではありません。

限られた人、モノ、カネ、時間の中で、どうすればお客様にもっと喜んでいただけるのかを考え続けることです。

試してみる。

うまくいかなければ修正する。

また試す。

その繰り返しです。

だから、本当にお客様の役に立とうとすると決して楽ではありません。

むしろ、楽ではないからこそ役に立てた時の喜びが大きくなるのではないでしょうか。


数字は「役立ち」を教えてくれる

そして、お客様の役に立てているかどうかは、どのように分かるのでしょうか。

感謝の言葉。

笑顔。

もちろんそれもあります。

そして、お客様への役立ちを最も正直に教えてくれるものがあります。

それが数字です。

売上です。

利益です。

継続率です。

紹介件数です。

売上が下がったとき、多くの人は数字を問題にします。

しかし、本当に見なければならないのは数字なのでしょうか。

数字は結果です。

本当に見るべきなのは、

「お客様に喜んでいただくために私たちが本当にやるべきことは何なのだろうか?」

という問いなのかもしれません。

そして、その問いへの答えを教えてくれるのが数字です。

数字は私たちを責めるために存在しているのではありません。

もっとお客様の役に立つために、何を学び、何を変えればよいかを教えてくれているのです。

だからこそ、数字から逃げてはいけません。

数字を追うために仕事をするのではありません。

お客様の役に立つために仕事をするのです。

そして、その結果を数字が教えてくれるのです。

数字と向き合うとは、こういうことを言うのだと思います。

あなたの仕事は、お客様にどのように役立っているのでしょうか。

そして、その価値を、あなた自身はどのくらい言葉にできるでしょうか。


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